今回のコラムは、ぼくの経験談を書きました。いろんなエピソードがあるので、今後も時々ご紹介していこうかと思っています。
ぼくが初めてハッテン場に行ったのは、すでに閉館してしまった「北欧館」でした。
今となっては懐かしい名前ですが、当時のぼくにとっては未知の世界への扉のような場所でした。

大阪・梅田の伝説的クルージングスポット「北欧館」
かつて大阪・梅田(堂山町)に存在した「北欧館」は、多くのゲイが集まるクルージングスペースとして知られていました。ホテルのような外観で、休憩や宿泊もできる施設でした。
堂山周辺で行われる、ゲイナイトに参加した人が、そのままハッテンや宿泊目的で利用することも多かったのです。はい、ぼくも北欧館があったから、ゲイナイトに安心して参加できていました。うん、残念😢
特徴的だったのは、年齢層や利用目的によってフロアが分かれていたこと。
特に「ブルーゾーン」と呼ばれる若い人向けのエリアは、常に人が出入りしていて活気にあふれていました。
一方で、落ち着いた雰囲気のフロアでは、静かに相手を探したり、のんびり過ごすこともできました。
残念ながら2023年3月31日をもって、北欧館は閉館しています。
関西圏でゲイとして青春時代を過ごした人の多くにとって、「北欧館」は忘れられない思い出の場所になっています。まさに「梅田の伝説」といえるスポットです。
きっかけは「帰るのがダルい」というノリ
きっかけは本当に些細なものでした。仕事で帰宅するのが面倒になり、「どこかに泊まろう」と思っただけ。カプセルホテル代わりに利用できると聞いて、深く考えずに足を運んだんです。
ゲイナイトなどで時々訪れるたびに見かける、あの建物。人がそそくさと出入りする、その様子に好奇心が掻き立てられていました。
しかし、入った瞬間にわかりました。ここはただ眠るだけの場所ではない。人と人が出会い、欲望が交わる、特別な空間だったのです。

ブルーゾーンでの緊張
北欧館には「ブルーゾーン」と呼ばれる、若い人(30代まで)だけが入れるエリアがありました。
初めて行った時は、ロックのかかった扉があり入室を断念。あきらめて立ち去ろうとすると、すれ違った人が、電子ロックパネルを操作していたのです。
受付に聞いてみると、黙って数字が書かれたカード?をチラリと見せてくれました。どうやら、これがパスコードのようです。ちょっと、RPGのダンジョン探索のように思えて、さらにワクワクしました。
無事にブルーゾーンに潜入完了。しかし、そこに入ったとき、まず驚いたのは空気のざわめきでした。常に人の足音がドタドタと響き、誰かが歩き回っていました。
ベッドに横になっても落ち着かない。目を閉じれば、すぐ隣でシーツが擦れる音がする。息が荒くなる気配。セックスが始まったのだとすぐにわかります。
そのたびに心臓がドキドキと速くなります。眠ろうとしても、頭の中で「このまま声をかけられたらどうしよう」「もし誰かが近づいてきたら…」と想像してしまいます。怖さと同時に、どこか期待している自分がいたのです。
しかし、あまりに落ち着かず、ぼくは階を移動することにしました。
3階で出会った落ち着きと安心感
3階に行くと、空気が少し変わりました。
そこは年齢層の高い人(40〜60歳代!😳)たちが多く、ブルーゾーンのような喧騒はありませんでした。※いや、まだ知らなかっただけですけど。
夜も遅くなってきていたし、本当に仕事疲れでフラフラだったのは事実でした。
「ここなら眠れるかもしれない」
そう思って布団に横になった。少し安心して、体の力が抜けていく。うとうととまどろみ始めたそのときでした。
ふと、気配を感じて目を開けると、40代くらい(たぶん)のおじさん風の男性がそこにいた。彼はゆっくりと、ためらいがちな仕草でぼくの体に触れてきた。

優しい手つきに戸惑いと高鳴り
最初は驚きました。けれど、不思議と嫌な感じはありませんでした。
もしかしたら、寝ぼけていただけだったのかも知れませんが。
でも、その手つきはどこか優しかったのと、相手もどこか緊張しているのがわかりました。
「どうしよう、断った方がいいのかな」
「でも、ちょっと興味がある」
頭の中でそんな葛藤が交互に湧いてくる。体は少し硬直していたけれど、心は「試してみたい」という気持ちに傾いていました。
初めての行為
やがて、ぼくはその流れに身を任せることにしました。
気づけば、初めて男性のチンコを口に加えていました。そう、フェラチオです。
相手の反応をうかがいながら、ぎこちなく口を動かす。緊張で心臓がバクバクする。
「ちゃんとできているのかな」「気持ちよくなってくれているのかな」――そんな不安と、同時に「この人の欲望を自分が受け止めている」という高揚感が混じり合っていました。

やがて相手が射精した瞬間、頭の中でふとした想像がよぎりました。
上司かもしれない男が…
口の中で、チンコが脈を打ちながら、精液を流し込まれている。
「この人、普段は会社で偉い上司なのかもしれない」
「部下に厳しい顔を見せているかもしれない」
そんな人が、いまはぼくの口の中で果てている。
そのギャップがおかしくて、笑いそうになりました。
相手も満足そうにしてくれていました。「こんなワシが若い子とヤれてラッキー」ぐらいな感覚だったかもしれません。
正直、イケてる人という感じではなかったです。当時はぼくも30代前半。背の低いぼくは、さらに若く見えたかもしれません。
でも、この経験が、その後のいろんな体験(ええ、色々ありますとも)の始まりだったのです。
初めてのハッテン場を終えて
怖さと期待、緊張と高揚、そして最後にはどこか温かい余韻。
ハッテンとか性行為という、褒められるものではないのだろう。
それでも、「誰かに喜んでもらえる」というのは、ぼくにとって、とても快感であることがわかった。
北欧館は今ではもう存在しないのは残念です。けれど、あのときの体験は鮮明に残っています。
ぼくにとっては「知らなかった自分」を発見するきっかけになりましたとさ😊
